2020年2月6日(木)

目黒支部主催『運転者講習会』を開催しました

めぐろパーシモンホール(小ホール)にて「運転者講習会」を開催しました。
まず冒頭に土屋支部長の開会の挨拶がありました。

次に、講師としてお迎えした碑文谷警察署 交通課 課長代理の若松昭夫様より講話を頂きました。

令和2年になって早1ヶ月が経ちましたが、既に警視庁管内の交通事故による死亡者は15名となり、これは前年の同時期と比べても+1名となっており危惧しています。

死亡された15名の方々を分析すると、11名が歩行者で且つ8名が65歳以上の高齢者となっており、発生の時間帯的には朝夕が多い傾向があって、横断歩道上や横断歩道の無い道路を横断したり、更には横断禁止の道路を横断してしまったことが主な原因となっています。

昨年は都内の交通事故による死亡者を130名以下にするための目標として『チャレンジロード130』を掲げ対策をとってきましたが、残念ながら133名の方々が亡くなってしまいました。

そこで、令和2年の目標を『チャレンジロード125』としましたが、前述のように現状は昨年を上回る死亡者数であり、由々しき事態であります。

さて、先ほど高齢者の死亡事故が多いと申し上げましたが、高齢者の行動パターンとして、歩行中でも自転車でも、交差点など左右の安全確認を行わず飛び出てくる傾向があります。

特に自転車による交通事故に至っては、加害者側に重大な過失がある場合は、送致されたり民事で莫大な賠償金を請求されるケースがあり、そのような自転車による交通事故は高齢者や一般成人だけではなく、子供さんでも起こしうることでありその賠償は親が負うことになりますので、自転車にも任意保険は重要です。目黒区としても付保義務を条例化する予定と聞いています。

加えて、自転車が歩行者に接触・追突した後、仮に歩行者の「何とも無い、大丈夫」との申し出により自転車が立ち去ったとしても、後からその歩行者が体の異変を感じて警察に被害を申し出ると、自転車側に”ひき逃げ”の嫌疑が掛かる場合もありますので、どんなささいな交通事故でも必ず相手側とよく話し、救急や警察に連絡を行って下さい。

ところで、先ほど子供さんの自転車の話しをしましたが、親子で自転車を走行する場合は、必ず親が子供さんの後ろ側を走行して、後方から適切な指示を行って万一の事態にならないようにして下さい。

また、最近小さな子供さんが、ペダルの無いバランスバイクやキックボードに乗って道路を走行しているのを見かけますが、それらの乗り物は軽車両ではなく玩具の扱いですので、公道では走行出来ないことを認識して下さい。

さて、交通事故を防止する観点から、相手側にこちらの車両を早期に認識してもらうことが必要ですので、警視庁では『トワイライトオン運動』を展開し、ドライバーの皆さんへ早目な点灯をお願いしています。

しかし、相手がこちらを早く認識しても、ドライバーの皆さんが脇見をしていれば本末転倒です。

ご承知のとおり、昨年11月からスマートフォン(携帯電話)やカーナビの注視に関しての規制が厳罰化されていますので、お気をつけ下さい。

ところで、昨年、警察庁とJAFが共同でシートベルトの着用率を調査したところ、100%とはなりませんでした。

シートベルトは運転者、同乗者の安全を守る重要な装置ですので、着用率100%を目指しましょう。

一般道運転席助手席後部席99.1%96.3%34.2%
高速道運転席
助手席
後部席
99.1%97.0%73.5%

さて、最後に今年も春の全国交通安全運動が、次の4つの重点項目を掲げ4月6日(月)から15日(水)まで実施されます。

 トライバーの皆さんやご家族の方々が、被害者にも加害者にもならないよう交通安全に勤めるようお願い致します。

  • 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止
  • 自転車の安全利用の推進
  • 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
  • 飲酒運転の根絶

講演後は、東ト協指定の「業務運転中の事故を防げ」を視聴しました。

参加者は、7社・20名でした。

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